目次
背景
2024年5月以前から高血圧症・脂質異常症・糖尿病(・高コレステロール血症)を主病としている者について、現在では生活習慣病管理料を算定している。(唯一の例外が家族性高コレステロール血症)
当然、特定疾患療養管理料・特定疾患処方管理加算はもはや算定できない。
ところが、ORCA にて特定疾患療養管理料・特定疾患処方管理加算の自動算定が提案される。前者については、同時算定禁止のエラーが出るので誤算定することはないが、毎回消すのが面倒である。後者についても直前に算定不可を通知されているのだからさすがに誤算定することはないが、やはり no を選択するのが面倒である。そもそも自動算定の提案が行われないように、解決したい。
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ORCA は未来に向けての包括的対応は行っている
新規に旧特定疾患療養管理料対象病名をつけた際に、その病名に対して特定疾患療養管理料のフラグが立つか?
→ 現在では立たない。
tbl_byomei をみてみる。
SELECT * FROM public.tbl_byomei
where byomei = '慢性胃炎' or byomei = '高血圧症' or byomei = '脂質異常症' or byomei = '糖尿病' or byomei = '家族性高コレステロール血症'
LIMIT 100;
家族性高コレステロール血症・慢性胃炎に対しては、tokskncd = 5 だが、高血圧症・脂質異常症・糖尿病に対しては tokskncd = 0 である。
ただし、ORCA の病名コードマスタの更新は2024.06.13 に行われた。2024.06.01 からの変更ではない。(下記で、5月分と7月分を比較するのはこのため。)
https://www.orca.med.or.jp/receipt/update/tensu_shusei/2024/tensu_shusei-2024-06-13-1.html
従って、「現在では新規に病名「高血圧症・脂質異常症・糖尿病」をつけた患者に対しては特定疾患フラグは立たない」と言える。
そもそも算定が自動提案される条件は
tbl_ptbyomei にて、転帰が示されていない病名に対して、manseikbn = 5 の場合に自動算定が提案される。 manseikbn = 0 ならば、提案されない。
下記で (病名開始 = 202405/202407) / (疾患 = 特定疾患継続/特定疾患終了) を比較
SELECT byomei, sryymd, manseikbn FROM public.tbl_ptbyomei
where (byomei = '慢性胃炎' or byomei = '高血圧症' or byomei = '脂質異常症' or byomei = '糖尿病' or byomei = '家族性高コレステロール血症')
and (sryymd like '202405%' or sryymd like '202407%')
and tenkikbn = ''
and tenkiymd = ''
LIMIT 100;
(1) 5月に高血圧症をつけた患者には特定疾患フラグが立っているが、7月に高血圧症をつけた患者にはフラグが立っていない。
(2) 5月でも7月でも、主病名を家族性高コレステロール血症・慢性胃炎とした患者には特定疾患フラグが立っている。
従って、「個々の患者の個々の病名に対して、特定疾患フラグが立ったままだから自動算定が提案される」と言える。
一括変更したいレコードは
以上から、一括変更したいレコードは下記で検索される全てである。
※ 脂質異常症・高コレステロール血症は一括削除で良い。家族性高コレステロール血症に対してフラグが立っているから。
SELECT * FROM public.tbl_ptbyomei
where (byomei = '高血圧症' or byomei = '脂質異常症' or byomei = '糖尿病' or byomei = '高コレステロール血症')
and tenkikbn = ''
and tenkiymd = ''
and manseikbn = '5'
LIMIT 10000;
確認のために ORCA_ID, 患者名, 転帰区分, 転帰日も表示するなら
(ORCA_ID / 患者名 / 病名 / 病名開始日 / 転帰区分 / 転帰日 / 慢性区分)
SELECT tbl_ptnum.ptnum, tbl_ptinf.name, tbl_ptbyomei.byomei, tbl_ptbyomei.sryymd,
tbl_ptbyomei.tenkikbn, tbl_ptbyomei.tenkiymd, tbl_ptbyomei.manseikbn
from tbl_ptbyomei
join tbl_ptnum on tbl_ptbyomei.ptid = tbl_ptnum.ptid
join tbl_ptinf on tbl_ptbyomei.ptid = tbl_ptinf.ptid
where (byomei = '高血圧症' or byomei = '脂質異常症' or byomei = '糖尿病' or byomei = '高コレステロール血症')
and tenkikbn = ''
and tenkiymd = ''
and manseikbn = '5'
LIMIT 10000;
一括変更 psql
上記より結論として、ここでは更新対象のレコードは下記(再掲)であるから
SELECT * FROM public.tbl_ptbyomei
where (byomei = '高血圧症' or byomei = '脂質異常症' or byomei = '糖尿病' or byomei = '高コレステロール血症')
and tenkikbn = ''
and tenkiymd = ''
and manseikbn = '5'
LIMIT 10000;
manseikbn = ‘0’ に update するには下記。
UPDATE public.tbl_ptbyomei
SET manseikbn = '0'
WHERE (byomei = '高血圧症' OR byomei = '脂質異常症' OR byomei = '糖尿病' OR byomei = '高コレステロール血症')
AND tenkikbn = ''
AND tenkiymd = ''
AND manseikbn = '5';
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応用(like)
上記では「糖尿病」はフラグが外れるが、「2型糖尿病」や「糖尿病性神経障害性疼痛」はフラグが立ったままである。同様に「本態性高血圧症」もフラグが立ったままである。
追加対応として、like % を使用。
<"... like ... %高コレステロール血症..."を行うと家族性高コレステロール血症のフラグを外してしまうので注意>
念のため更新対象は以下であるから、
SELECT tbl_ptnum.ptnum, tbl_ptinf.name, tbl_ptbyomei.byomei, tbl_ptbyomei.sryymd,
tbl_ptbyomei.tenkikbn, tbl_ptbyomei.tenkiymd, tbl_ptbyomei.manseikbn
from tbl_ptbyomei
join tbl_ptnum on tbl_ptbyomei.ptid = tbl_ptnum.ptid
join tbl_ptinf on tbl_ptbyomei.ptid = tbl_ptinf.ptid
where (byomei like '%糖尿病%' or byomei like '%高血圧%')
and tenkikbn = ''
and tenkiymd = ''
and manseikbn = '5'
LIMIT 10000
更新実行は以下。
UPDATE public.tbl_ptbyomei
SET manseikbn = '0'
WHERE (byomei like '%糖尿病%' or byomei like '%高血圧%')
AND tenkikbn = ''
AND tenkiymd = ''
AND manseikbn = '5';
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追加処理 (高脂血症)
失礼、高脂血症の特定疾患フラグも一括削除すべきである。
UPDATE public.tbl_ptbyomei
SET manseikbn = '0'
WHERE byomei = '高脂血症'
AND tenkikbn = ''
AND tenkiymd = ''
AND manseikbn = '5';
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