記事の目的

ORCA, OpenDolphin を用いた際の診療・日次医療事務業務の全体像を把握する。

前提

登場するコンピューター

レセコン電子カルテシステム説明01

登場するコンピューターは3台です。

レセコン電子カルテシステム説明02

ここで、

サーバーコンピューターには、

・ORCA (レセコン) サーバー としての側面
・OpenDolphin (電子カルテ) サーバー としての側面

があります。

受付のコンピューターは、ORCA クライアントであり、サーバーコンピューターの ORCA サーバー部分にアクセスします。

診察室のコンピューターは、OpenDolphin クライアントであり、サーバーコンピューターの OpenDolphin サーバー部分にアクセスします。

患者さんから保険証を受領

レセコン電子カルテシステム説明03

患者さんから保険証を受け取ったら、紙カルテで言う「カルテを作成する」業務を始めます。

医療事務職員が ORCA クライアントで 1号用紙データ入力

保険証の情報を元に、患者氏名・保険情報といった、紙カルテ1号用紙のデータを入力していきます。
この入力は、受付で、医療事務職員が、行います。

ORCA サーバーが1号用紙データを保存

ORCA クライアントは ORCA サーバーへ入力されたデータを送付し、サーバーがこれを保存します。
ユーザーが意識することのない挙動です。

受診手続き

レセコン電子カルテシステム説明04

医療事務職員が受診手続き

「今日はカルテを作りに来ただけ」という来院者はまずいないでしょうから、通常はそのまま受診手続きを行います。
既に1号用紙データは存在しますので、受付のコンピューターで患者を選択し、「受診受付」というボタンを押すだけです。数秒で終了します。

ORCA サーバーが受診が発生したことを認識、OpenDolphin サーバーへ情報伝達をする

④⑤

これらはユーザーが意識することのない挙動です。
ORCA サーバーは受診が発生したことを認識すると、当該患者の 1号用紙データ を OpenDolphin サーバーへ送付します。

レセコン電子カルテシステム説明05

OpenDolphin サーバーが、電子カルテ端末に表示すべき情報を用意する

⑥⑦

これらはユーザーが意識することのない挙動です。

OpenDolphin サーバーは、ORCA サーバーから 1号用紙データを受け取ります。(⑥)

また、自分が保存している当該患者の過去のデータを検索し、存在すれば取り出します。(⑦)

レセコン電子カルテシステム説明06

OpenDolphin サーバーが、診察室のコンピューターへ診療に必要な情報を送付する

上記⑥⑦で、診療に必要な情報が集まりました。
OpenDolphin サーバーがこれを診察室のコンピューターへ送信します。
これにより、診察室の OpenDolphin クライアントで、患者氏名・保険情報・過去のカルテ記載・過去の医療行為が見られるようになります。

診療

レセコン電子カルテシステム説明07

医師が診療を行い、SOAP 記載を行う。

⑨⑩

診療を行ったらその旨を遅滞なく記載します。
このテキスト情報は OpenDolphin サーバーへ送付され、保存されます。

レセコン電子カルテシステム説明08

医師が検査をオーダーしたり、処方を行ったりする。- レセコン連携が発生

医師は必要に応じて、追加の検査を行ったり投薬を行ったりと、医療行為を行います。

この際、紙カルテの場合と比較して少しだけ複雑な処理を行うことになります。

例えば、紙カルテでの「頭部CT撮影」は、このシステムでは「CT撮影, 頭部, 16列」等になります。
4列のCT装置で撮影を行った場合と、16列の装置で行った場合とでは、発生する保険点数が違うからです。

ORCA/OpenDolphin システムを使用する場合、医療行為の入力は OpenDolphin クライアントコンピューターから行います。
ですが、内部的には、医療行為はORCAサーバーの医療行為データベースから選択していることになります。

この連携がこの ORCA/OpenDolphin システムの素晴らしいところでして、例えばこれにより「デキスターでいいから血糖測って」という指示が

生化学検査 糖 試験紙法(血)11点
生化学検査判断料 144点
血液採取料(その他) 6点

という (A)医療行為に変換され、(B)会計処理の際の医療事務職員の業務が軽減され、(C)ひいては患者さんの会計待ち時間も減る、とつながっていくことになります。

レセコン電子カルテシステム説明09

ORCA 型式で記載された医療行為は ORCA サーバー・OpenDolphin サーバーの双方に記録される

⑫⑬

⑫は前述です。

⑬において、ORCA 型式で記載された医療行為は ORCA サーバーのみならず、OpenDolphin サーバーにも記載されます。
従って、再診時に医師は過去の処方・検査データを「OpenDolphin サーバーから」取り出すことができます。コピーペーストで、データの再利用が簡単に行えるようになっています。

会計業務

レセコン電子カルテシステム説明10

医療事務職員は、当日の医療行為を ORCA サーバーへ問い合わせ、サーバーはこれに応じる

⑭⑮

前述の⑬において、当日の医療行為は OpenDolphin サーバーのみならず、ORCA サーバーへも送信されていることを説明しました。

医療事務職員は受付のコンピューターから、ORCA サーバーへ当日の医療行為を問い合わせ(⑭)、受け取ります(⑮)

レセコン電子カルテシステム説明11

医療事務職員は処方箋を作成し、会計業務を行う。

医療事務職員は⑮により、当日発行すべき処方箋の記載内容や、会計に必要な情報を受け取っています。
これらを元に、処方箋を発行したり会計業務を行ったりします。

余談: 医療事務に自信が無い医師の場合 - OpenDolphin クライアントを増設

医療事務職員には専門職としての力量を発揮して欲しい

上記では、医療機関の受付での日次業務は全てレセコン(= ORCA サーバー)との接続のみにより行われ、大部分が自動化されています。この場合に受付職員が手動で行う業務を列挙しました。

・保険証記載から患者氏名・住所・保険情報を入力
・レセコンから自動出力される処方箋の手渡し
・レセコンで自動計算される会計情報を元に会計

ここで、保険請求業務に習熟していない医師の場合、

・本来請求してはいけない医療行為を保険請求してしまっていないか
・逆に請求漏れはないか

については常に危惧しているわけでして、上記流れではこの不安が解消されていません。

また、経営者の観点からは、事務職員ではなく医療事務職員を雇用しているわけですから、専門職としての力量を十分に発揮してもらいたいとも考えます。

結果、

紙カルテの時に当然行われていたように、医療事務職員にもカルテの2号用紙記載を閲覧してもらい、誤請求や請求漏れを洗い出して欲しい

となります。

レセコン電子カルテシステム説明12

医療事務職員がカルテ2号用紙記載を閲覧できるように、受付のコンピューターにも OpenDolphin クライアントを導入する

ORCA/OpenDolphin システムの場合、電子カルテ端末の増設は非常に簡単、かつ低コストです。

前提として、受付のコンピューターでは ORCA クライアントが動作しています。
ORCA クライアントは、Java 上で動作します。

さらに、OpenDolphin クライアントは Java さえ動いていればどこでも動作します。

結果、受付のコンピューターに OpenDolphin クライアントを導入することは、

数分 (ほとんどは権限を考慮したユーザー設定に費やされる)
追加コスト無し

で実現できます。

(別記事で詳細を記載します)

レセコン電子カルテシステム説明13

これにより、受付の医療事務職員は OpenDolphin サーバーへアクセスすることでカルテ2号用紙の閲覧が行えるようになり、

レセコン電子カルテシステム説明14

⑲⑳㉑㉒

専門職としての力量を発揮できます。

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